みなさんは、人が集まるところは?と聞かれてどんな場所をイメージしますか?
私は、テーマパーク、駅併設の商業施設、大きな公園が思い浮かびます。最近だと、色んなテーマでパーティーや集まりが開かれたりもしますよね。私は、以前、英語を使う機会が減ってしまって、どうしても英会話がしたくなり、国際交流パーティーなるものに参加したこともありました。
こうしてみると、わざわざお金をかけて、「よし行くぞ!」と思って行くところがなんとなく多い気がします。
これらの場所に行く目的は様々ですが、
都市って、人は多いのに、なんでわざわざそんな意気込まないと人に出会えないの?
なんて思っちゃったりもします。
これから紹介するせせらぎ農園は、食べ物がつくられる場というイメージが強かった「畑」を、地域の問題を解決しながら、誰でもふらっと立ち寄れる「みんなの居場所」にしちゃった活動なんです!!
実際に行って見てきた!
到着して唖然!「みんなが集まる場」だと聞いていたので、こじんまりしたスペースを想像していたのです。東京都の高幡不動駅から徒歩10分ほど歩くと、目の前にどーん!と広がる美しい畑が。
(その美しさを撮影することに苦戦し、断念。写真、練習します!泣)
聞けば「見た目のうつくしさ」にもこだわっているんだそう。ここには畑だけでなく、畑を横切る小川もあります。
人が集まる仕組み
基本は超シンプル!ここはみんなで食べものを育てるスペース。会則も会費もないから、誰でも好きな時に来て好きなだけ作業して帰っていい。しかも、作業した後には、「おつかれさん」ということで収穫された農産物をお持ち帰りすることもできます。
また、子ども向けの体験型授業、お料理イベント、収穫イベントなども積極的に開催。
せせらぎ農園には、こうして、年間延べ4000人が集まってくるんです。
はじまりは生ごみ
「最初は農園をやろうなんて考えもしなかった」
せせらぎ農園の管理や広報などを中心メンバーとして担当する佐藤さんは言います。
農園がある日野市では、2000年ごろから市内のごみの削減、処理などについて活動的な市民と市が協力して改革を進めていました。その一番の課題が生ごみ。
でも、そもそも、今生ごみとして捨てられてしまっているものは、ゴミなんかじゃなく、ちゃんと自然に返って、植物の栄養にもなる「宝物」。それを燃やすのはもったいない!そんなみんなの思いが一つになって、紆余曲折しつつも、せせらぎ農園が開設。最終的には、そこの土に回収した生ごみをなんと直接投入し、土ごと発酵させて、おまけにみんなで野菜も育てちゃおう!ということになったそうです。
なんて大胆な発想ww
命の循環
でも、この活動がゴミ問題にどのくらいの効果があるのか....気になりますね。
燃やされることなく、農園で堆肥に生まれ変わる生ごみは、年間約30トン!200世帯から週1回回収されています。さらに、落ち葉など約20トンも堆肥化されています。
実際の堆肥作りの現場がこちら。
これらは、投入から夏場は1か月、冬は3ヶ月ほどで完全に分解され、畑として使えるようになります。
自分が食べたものが土に戻ってまた食べ物を生み出す...
これぞ本当の「リサイクル」!
皆の個性や得意が輝く世界
生ごみ問題の解決策として始まったせせらぎ農園は、たくさんの嬉しい効果をもたらしています。
佐藤さんは、「せせらぎ農園は高齢者が元気に働く場」、「誰もが自由に自分の知恵を発揮できる場」だと言います。みんなで作った秘密基地のような休憩所(すごく手作り感があって素敵!)では、作業の合間に、料理が得意な人が調理法を共有してくれることもあるそうです。
そもそも、こうした「みんなで耕す農園」は、コミュニティー・ガーデンという名で、アメリカでいち早く誕生していました。こうした農園は、アメリカでは、犯罪、食生活の荒廃など様々な社会問題解決の方法として位置づけられ、アメリカ全土に確実に広がりつつあります。ニューヨークだけでも800あると言われる(!)コミュニティー・ガーデンの中でも、社会で排除されがちな人々の居場所作りをテーマとしているところが多いのだそうです。(超クールなムーブメント!コミュニティー・ガーデンについては後日紹介!)
必要とされる。誰かのためになると感じることができる。これって、人間の心の安定にとって、すごく重要なことだと思います。
あるいは、自分らしさ、ありのままの自分を素直に表現できること。そんな、みんなの個性や特徴が自然に引き出され、活かされる場所をもっている地域は果たしてどれくらいあるのでしょうか?
「行くたびに癒されています」
一緒に農園を案内してくれた大学生の男の子の言葉が印象的でした。
誰でもウェルカム!極めつけはその多様性
せせらぎ農園がこんなにも地元に受け入れられ、8年も存続してきたカギはその間口の広さにあるかもしれません。ここには、大人、子ども、障がいを持った方、高齢者…実に様々な人が訪れます。みんなで作業をしている間に、自然と世代間交流が生まれ、助け合い、学び合う場が生まれていきます。
そんな効果もあってか、なんと、農作業に必要な道具は盗まれるどころか、増えていくそうです(うそでしょ!?)。
実際に行って見てきた!
到着して唖然!「みんなが集まる場」だと聞いていたので、こじんまりしたスペースを想像していたのです。東京都の高幡不動駅から徒歩10分ほど歩くと、目の前にどーん!と広がる美しい畑が。
(その美しさを撮影することに苦戦し、断念。写真、練習します!泣)
写真の中央上の緑の部分がせせらぎ農園! |
聞けば「見た目のうつくしさ」にもこだわっているんだそう。ここには畑だけでなく、畑を横切る小川もあります。
人が集まる仕組み
基本は超シンプル!ここはみんなで食べものを育てるスペース。会則も会費もないから、誰でも好きな時に来て好きなだけ作業して帰っていい。しかも、作業した後には、「おつかれさん」ということで収穫された農産物をお持ち帰りすることもできます。
また、子ども向けの体験型授業、お料理イベント、収穫イベントなども積極的に開催。
せせらぎ農園には、こうして、年間延べ4000人が集まってくるんです。
まるまる太った野菜がおいしそう! |
「最初は農園をやろうなんて考えもしなかった」
せせらぎ農園の管理や広報などを中心メンバーとして担当する佐藤さんは言います。
農園がある日野市では、2000年ごろから市内のごみの削減、処理などについて活動的な市民と市が協力して改革を進めていました。その一番の課題が生ごみ。
でも、そもそも、今生ごみとして捨てられてしまっているものは、ゴミなんかじゃなく、ちゃんと自然に返って、植物の栄養にもなる「宝物」。それを燃やすのはもったいない!そんなみんなの思いが一つになって、紆余曲折しつつも、せせらぎ農園が開設。最終的には、そこの土に回収した生ごみをなんと直接投入し、土ごと発酵させて、おまけにみんなで野菜も育てちゃおう!ということになったそうです。
なんて大胆な発想ww
命の循環
でも、この活動がゴミ問題にどのくらいの効果があるのか....気になりますね。
燃やされることなく、農園で堆肥に生まれ変わる生ごみは、年間約30トン!200世帯から週1回回収されています。さらに、落ち葉など約20トンも堆肥化されています。
実際の堆肥作りの現場がこちら。
発酵の真っ最中だからあったか~い! |
これらは、投入から夏場は1か月、冬は3ヶ月ほどで完全に分解され、畑として使えるようになります。
自分が食べたものが土に戻ってまた食べ物を生み出す...
これぞ本当の「リサイクル」!
皆の個性や得意が輝く世界
生ごみ問題の解決策として始まったせせらぎ農園は、たくさんの嬉しい効果をもたらしています。
佐藤さんは、「せせらぎ農園は高齢者が元気に働く場」、「誰もが自由に自分の知恵を発揮できる場」だと言います。みんなで作った秘密基地のような休憩所(すごく手作り感があって素敵!)では、作業の合間に、料理が得意な人が調理法を共有してくれることもあるそうです。
そもそも、こうした「みんなで耕す農園」は、コミュニティー・ガーデンという名で、アメリカでいち早く誕生していました。こうした農園は、アメリカでは、犯罪、食生活の荒廃など様々な社会問題解決の方法として位置づけられ、アメリカ全土に確実に広がりつつあります。ニューヨークだけでも800あると言われる(!)コミュニティー・ガーデンの中でも、社会で排除されがちな人々の居場所作りをテーマとしているところが多いのだそうです。(超クールなムーブメント!コミュニティー・ガーデンについては後日紹介!)
必要とされる。誰かのためになると感じることができる。これって、人間の心の安定にとって、すごく重要なことだと思います。
あるいは、自分らしさ、ありのままの自分を素直に表現できること。そんな、みんなの個性や特徴が自然に引き出され、活かされる場所をもっている地域は果たしてどれくらいあるのでしょうか?
「行くたびに癒されています」
一緒に農園を案内してくれた大学生の男の子の言葉が印象的でした。
誰でもウェルカム!極めつけはその多様性
せせらぎ農園がこんなにも地元に受け入れられ、8年も存続してきたカギはその間口の広さにあるかもしれません。ここには、大人、子ども、障がいを持った方、高齢者…実に様々な人が訪れます。みんなで作業をしている間に、自然と世代間交流が生まれ、助け合い、学び合う場が生まれていきます。
そんな効果もあってか、なんと、農作業に必要な道具は盗まれるどころか、増えていくそうです(うそでしょ!?)。
農園の由来にもなった小川。ここでは七草が全て揃ってしまうのだそう。 |
せせらぎ農園を見ていて思うこと、それは、「畑はもはや生産のためだけのものではない」ということ。
人々が自分らしく、のびのびと心を通わせる、その中心に畑がある。これって、家族が食卓を囲むってことと同じなんですよね。そこがコミュニケーションや学びや成長の場で、そこから色んな人間の関係性が生まれていく。
明日から、畑を見る目が変わっちゃいそうですね!
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